叔母の葬儀で困ってしまった話

先日、親戚の叔母の葬儀に出席しました。
まぁ以前から病気を患っていたということで覚悟はしていたんですけど、いざ訃報が届くと結構心に来るもんですね。
子供の頃には遊びに行って世話になっていたので、そういう想い出が走馬灯のように頭の中をグルグルと駆け巡りましたよ。

こうして叔母の葬儀に出席することになったのですが、意外と久々に会う親戚もいるのでテンションが上がるんですよね。
「大きくなったな〜」と思う甥っ子がいたと思えば、「老けたな」と思う叔父がいたり、「太ったな」と思う叔母がいたり。

こうやって書くと、寂しさも無く楽しんでいるように思われてしまいますけど、叔母の遺影を見た時にはさすがに泣きました…。
そして、いざ葬儀がスタートです。
葬儀場の方が、しめやかに故人である叔母について語り出します。ここでまた想い出が蘇ってきて半泣き状態。
こうして叔母の紹介が終わると、お坊さんが登場して読経が始まります。
普段は何も思わないお経ですが、叔母の遺影を見ながら「天国に行ってくれればいいなぁ」なんて思ったりしてしまいました。

読経が終わると、喪主である叔父が挨拶をして焼香が始まりました。が、ここであることに気が付いたのです。
「自分、一番前の席に座っちゃってる!」と。

葬儀場の方が「それではご焼香を」と促してくるのですが、こうした葬儀に関する作法について全く頭に入れていなかったので動けません。
そもそも、自分の前を進む人と同じ行動をすればOKとしか思ってなかったので、手本がいないことを全く想定していなかったのです。

「さ、ご焼香をどうぞ」と係りの人に促され、私の頭の中では「まず喪主に頭を下げて……遺影に頭を下げる。ん?遺族の方が先か?喪主や遺族に挨拶してから遺影に挨拶か。焼香って何回取るんだっけ?一回じゃなくて二回か?いや三回だったような……!」

もはや頭の中はパニックです。後ろにいた父からは「早く行け」と小突かれ、焼香の流れを思い出せる限り想いだし、恐る恐るも焼香を済ませ……何とか切り抜けました。

やはり、普段からこういう作法は頭の中に入れておかなきゃダメですね…!
何となく亡くなった叔母に「ちゃんとしなきゃダメ!」って言われたような気がしましたよ。
色々な意味で悲しくなった出来事でした。