喪主サイドから見た「通夜や葬儀・告別式に参列する際のポイント」

私が過去に喪主を務めた経験から、「葬儀に参列する際のポイント」をいくつか紹介しましょう。
要するに「喪主や喪家がよろこぶ参列の仕方」ということになります。

多くの人が迷うのが「お通夜と告別式、どちらに参列したほうがいいか」ということでしょう。
喪主にとっては、できるだけたくさんの方に参列していただきたいもの。ですから、ベストは「両方に参列」ですが、どちらか1回ということであれば、告別式を選びましょう。

葬儀のメインはあくまでも告別式です。たとえお通夜は参列者が少なくても、告別式にたくさんの方が来ていただければ、それで喪主は安堵するものなのです。

次に、お香典。
金額よりも、袋にきちんと住所・氏名が明記されているかどうかが大切なのです。
香典返しをする際、袋の表記が送り先の情報になります。住所は省略することなく表記し、名前も必ずフルネームで書きましょう。

次に、お通夜の「通夜振る舞い」です。
お通夜には多くの場合、お寿司などの飲食の席が用意されています。そして、喪主サイドは「どうぞ、召し上がっていってください」と皆さんに勧めます。しかし、「いえ、ここで失礼します」と、お断りになられる方が少なくないのです。
喪主側にしてみると、せっかく用意した食事と飲み物ですから、できるだけ無駄にしたくないもの。
ですから、勧められたら通夜振る舞いを受けたほうがいいでしょう。用事がある場合でも、たとえ10分でも、席についた方がいいと思います。

最後に、弔問に行くタイミングですが、「お通夜の場合はできるだけ早く、葬儀・告別式は遅めでもかまわないので、できれば出棺まで立ち会う」のがベストでしょう。
お通夜は「取るものも取りあえずに駆けつけた」という姿勢が大切ですから、早めに行ったほうがいいのです。また、告別式のクライマックスは「出棺」で、その時、どれだけの方が見送ってくださるか、喪主は意外と気にするものなのです。

以上、私の経験から、いくつかのポイントをお話ししました。